ファイナンシャルプランナー(FP)技能士とは

FP技能士とは?


ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)は国家資格である技能検定制度の一種です。
職業能力開発促進法に基づき2002年4月に「FP技能士」という国家資格ができました。
ちなみに第1回の検定試験日は2002年10月に実施されました。
FP技能士資格は指定試験機関(社団法人金融財政事情研究会NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)が実施する学科及び実技試験の合格者に与えられる資格です。
資格のレベルは1級FP技能士~3級FP技能士まであります。

■FPの資格は名称独占資格

ファイナンシャルプランナー資格は行政書士、社労士などと異なり、独占業務をもっていません。
つまり名称独占資格であり、本資格を持っていないものがファイナンシャル・プランニング技能士と称することが禁止されているだけです。
ファイナンシャル・プランニングについての専門的な知識・技術を一定水準以上持っていることを示す証明書といったところですね。

「FP技能士資格を」取得するには?


FP技能士の資格を取得する場合の一連の流れをご紹介します。
ファイナンシャルプランナー試験は1級・2級・3級とレベルが別れており、一番簡単なものが3級となります。
そのため、まずは3級試験を受験し合格することが一番の目標となります。
しかし、一定の条件を満たすことで2級から取得することも可能です。
1級に関してもある一定の条件を満たすことで、2級の資格を取得していない場合でも受験が可能となっています。
しかし、条件を満たしていなければいけないので、まずは2級技能士の資格を取得し実務経験を1年以上積んでから1級技能士の試験に挑戦しましょう。

誰でも受験できる「3級FP技能士」


3級は勉強さえすればだれでも受験できます。
条件はやる気のみですね。
ただ、一番簡単な試験とはいえ、範囲は非常に広いのできちんとした学習が必要になります。

ビジネスマンはここからスタート「2級FP技能士」


2級からは受験に条件が必要になってきます。
いずれかの要件をみたしていれば受験できます。

(1)3級FP技能検定の合格
(2)FP実務経験2年以上
(3)AFP認定研修修了者
(4)金融渉外技能審査3級合格者

AFP認定研修を受ければ2級FP技能検定試験の受検資格を満たせます。
そのため、3級FP技能士資格がなくても2級からチャレンジすることは可能ということです。
ただし、この場合は必然的に通学か通信講座を受講しなければなりません。

「AFP認定研修」は各資格学校が実施されています。
ほとんどの学校・通信講座で2級FP技能検定のコースに含まれています。

最難関「1級FP技能士」


1級に関しては、FPに関する実務経験が5年以上ある者、もしくは、FP技能士試験2級の合格者でFPに関する実務経験が1年以上ある者が学科試験を受験することができます。
そして、その学科試験に合格した人だけだ実技試験に挑戦できるという仕組みになっています。

■1級学科試験免除について

1級に関しては、東京都認定職業訓練「FP養成コース」修了者で実務経験が1年以上ある者と、CFP認定者、CFP資格審査試験合格者については学科試験が免除となり、実技試験から受験することが可能となっています。

FPってごちゃごちゃしていてよくわからない


ファイナンシャルプランナー資格が理解しずらいのは、国家資格と協会認定資格があるということと、試験団体が(社)金融財政事業研究会と日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の2つがあるからです。
2004年度から(社)金融財政事情研究会と日本FP協会の試験実施日を統一(1級実技試験を除く)し、2級学科試験は同一試験問題で実施しています。

●1、2、3級FP技能士-厚生労働省が認定する国家資格

●AFP(AffiliatedFinancialPlanner)・CFP(CertifiedFinancialPlanner)-日本FP協会が認定する資格

FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士とAFP、CFPは別の資格になりますが、2級FP技能士の受験資格の1つに「AFP認定研修の修了者」があるなど、互いに関連した資格となっています。

CFP資格は1992年に日本FP協会とCFPボードの業務提携により我が国へ導入されたファイナンシャル・プランナーの国際ライセンスです。

2004年には、新国際組織FPSB(Financial Planning Standards BoardLtd.)が設立され、米国及びFPSB加盟の国・地域(2006年11月現在19ヶ国・地域)でCFP資格は導入されています。