結婚のメリットの代表格である配偶者控除とは

結婚のメリットの代表格である配偶者控除とは

昨今、結婚を選択しない若者が増えているというニュースや情報をよく耳にします。
女性の社会進出が進むに伴い晩婚化は進み、今後は更に未婚率は上昇していくものと予想されます。

そして、結婚は人生の墓場といった言葉もあるので、どうしても結婚をした時のデメリットに目が行ってしまうのも頷けるのが現状です。

ですが、法的に結婚を行うということはデメリットばかりではなく、節税の面からも大きなメリットが多数存在します。
その代表的なものが、みなさんもよくご存知の配偶者控除です。

●配偶者控除とは

納税者に所得税法上の控除対象配偶者がいる場合には、一定の金額の所得控除が受けられます。これを配偶者控除といいます。

引用:国税庁より

 

みなさんもよくご存知だとは思いますが、パートやアルバイトで103万円以上稼がないようにしないと税金がかかってくるという話を耳にしたことはあると思います。
これが配偶者控除のことです。

夫側の所得から所得税を最大で38万円の控除を受けることが出来ます。

勿論、配偶者控除を受けるためには一定の要件があるので誰でも控除を受けられるとうものではありません。

控除対象配偶者の要件

控除対象配偶者とは、その年の12月31日の現況で、次の四つの要件のすべてに当てはまる人です。

(1) 民法の規定による配偶者であること(内縁関係の人は該当しません。)。
(2) 納税者と生計を一にしていること。
(3) 年間の合計所得金額が38万円以下であること。
(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)
(4) 青色申告者の事業専従者としてその年を通じて一度も給与の支払を受けていないこと又は白色申告者の事業専従者でないこと。

引用:国税庁より

 

普通のサラリーマンの妻であれば(3)以外の条件は満たすのでご安心を。

ご主人が自営業の場合は(4)の要件を満たすことが出来ない場合があるので、税理士さんに確認するのが無難でしょう。

また、(3)の中で「年間の合計所得金額が38万円以下であること。」となっていますが、これは給与所得控除(65万円)が適用されるため、103万円-65万円=38万円という計算式になります。

ちなみに、103万円とは一月で約85,800円ですので、今現在結婚されている方で今後は夫の扶養に入ろうとしている方は103万円を超えないように注意してください。

この103万円のボーダーラインをしっかり守ることが出来れば、最大の税金節約になります。

しかし最近はこの配偶者控除を見直す動きが大きくなってきています。

長年続いてきたこの制度ですが、女性の社会進出が進んできてた今、時代にそぐわないという見方が強くなってきているようです。

今後、どのように法改正がなされていくか注目が必要です。

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