ファイナンシャルプランナー(FP)技能士資格取得後の年収

FPの年収

FP技能士資格取得後の年収


既述したように、FPには「企業系FP」と「独立系FP」があります。
企業系FPは保険会社や銀行などに雇われて仕事をする人。
これに対し、独立系FPはその名の通り独立してFP業を営む人です。

この2つを比較すると、どの程度の割合になるのかというと大体9:1で企業系FPの方が多いです。
今のところまだ独立してFP業を営む人は圧倒的に少ないというわけです。

<企業系FPの年収>

■約400万円~2,000万円程

企業に属しながらFPの資格を持ち、それを活かしている人の仕事のほとんどは、金融、保険、不動産といった企業の営業マンです。
彼らにとって、FPの資格は持っていて当然というものになっています。
その認識は当然企業側も持ち合わせているため、FPの資格を持っているからといって、資格手当てが必ず出るということはありません。
そういう企業ももちろんありますが、その数は少数でしょう。
つまり、FPの資格そのものは直接年収に反映してこないと言えます。
では、何故直接収入に反映されないような資格をみんなが取得しているのでしょうか。
それは、営業時において、FPという資格が大いに役立つからです。
幅広い知識が必要となるFP技能士の資格を勉強することで自然と知識が深まります。
これが営業時にとても役立ちます。

FPという資格は必ずしも年収のアップに直結する資格ではありませんが、この資格を利用して仕事の質を高めることが出来る便利な資格です。
企業の看板とFPという資格を上手に利用し、ライフプランの提案を皮切りに自社製品を販売するスキルを磨くことが出来れば、大きな収入アップに繋がるでしょう。

<独立系FPの年収>

■0円~数千万円以上

独立系FPの場合は企業から雇われているわけではなく、個人が独立してFPの業務を行うため収入も自らの手によって稼ぎ出さなければなりません。
そのため、当然仕事が無く無収入の場合もあり得ます。
しかし、上手く軌道に乗せることが出来れば、年収も数千万円に達することも可能となります。
日本の場合、独立系FPは保険会社の代理店として契約し、保険商品の販売手数料を得て収入を得ている場合がほとんどだと思われます。
この部分に関しては企業系FPが自社の製品しか売れないという点に対し、独立系FPは複数企業との契約が可能なため、複数企業の多彩な商品を販売することが出来るため、より、お客様のニーズに合った商品を販売することが可能となるという利点があり、売り上げに繋げやすくなっています。

これに対しアメリカのなどの海外の先進国では、個人の投資が非常に盛んなので、保険の販売ももちろんですが、個人投資家などへのコンサルティング業務なども多く依頼があるようです。
今後日本も貯蓄から投資の時代へと移行が予測されるため、時代が追いつけば独立系FPの需要は一気に高まることが予想できます。

リスクは確かに大きなものがありますが、自分の裁量次第で自由に行動することが出来る独立系FPは非常に魅力的なものではないでしょうか。