ファイナンシャルプランナー(FP)技能士資格試験3級について
FP技能士資格試験3級について
■はじめに
ファイナンシャルプランナー3級試験はいわばこの世界の入門編といえるでしょう。
試験に出てくる問題も比較的基本的なものばかりです。合格率もおよそ7割近くあります。
2級、1級、AFP、CFPを目指すための最初の土台作りだと思ってください。
しかし、いくら合格率が高くとも試験範囲は
「ライフプランと資金計画」
「リスク管理」
「金融資産運用」
「タックスプランニング」
「不動産」
「相続・事業承継」
以上の6課目と、とても広いのでしっかりと勉強しなければまず受かりません。
更に、ファイナンシャプランナーの試験には実技試験も存在します。
■学科試験範囲の詳細
それぞれ説明していきますと、
「ライフプランと資金計画」では社会保険・公的年金・住宅ローン・教育資金・医療保険制度などを学びます。老後の生活をよりよくするための知識を得られます。
「リスク管理」は生命保険や医療保険などの万一に備えるための保険の知識を学べます。
「金融資産運用」では金融商品に関する知識、債権投資・株式投資などの基礎知識を学べます。
「タックスプランニング」では税制に関することを学びます。所得税の仕組みや確定申告など実際の生活にも深く関わってくるものばかりです。
「不動産」では民法や建築基準法や宅建業法を中心に不動産に関する様々な基本的な知識を学びます。
「相続・事業承継」では贈与税・相続税などを中心に学びます。
以上が学科試験の内容です。
■実技試験範囲の詳細
次に実技試験です。実技試験は「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」の2つに分かれます。
どちらか一方を受験申請の時に選択します。しかし実技といっても実際の業務のように口答で行うものではなくマーク式の選択問題となっています。
「個人資産相談業務」は学科試験の総合応用問題と考えてよいでしょう。
家族構成から配偶者控除額や相続税控除額をを求めたりなどの計算問題もありますので6課目全てを満遍なく学習する必要があります。
また、「生保顧客資産相談業務」も「個人資産相談業務」と範囲はあまり変わりありませんが、計算問題が少なくなります。
逆に専門的な問題が多く出題されますので保険会社関連を目指す方や、既に保険会社関連に就職している方が多く選択します。
■実技試験はどれを選択するべきなのか?
全体的にみて、「生保顧客資産相談業務」よりも「個人資産相談業務」を選択する受験生が多いですが、自分の得意な方や深く学習したいと思った方を選択してかまいません。
ですが、FPを学習し始めたばかりの人の場合は「個人資産相談業務」を選択したほうがいいといわれています。
一般的に書店にて販売されている参考書なども「個人資産相談業務」を選択する人にあわせてつくられている場合がほとんどなので、「個人資産相談業務」を選択したほうが無難だと思われます。
このようにファイナンシャプランナーの試験は非常に範囲が広いのです。
3級は簡単だというネット上の書き込みを鵜呑みにせず、せっかく実生活に直結している事を勉強しているのですから、基礎を疎かにせず学んでみてはいかがですか?
FP3級試験概要
出題形式
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学科:筆記試験(マークシート方式) ○×式+3答択一式 / 実技:筆記試験 事例形式5題
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持込み品
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筆記用具(HB以上の濃い鉛筆、消しゴム) 計算器具(プログラム電卓を除く)
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合格基準
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学科:60点満点で36点以上 / 実技:50点満点で30点以上
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3級
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学科
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(社)金融財政事情研究会
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3,000円
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日本FP協会
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実技
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個人資産相談業務
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(社)金融財政事情研究会
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3,000円
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保険顧客資産相談業務
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資産設計提案業務
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日本FP協会
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ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格するには「学科試験」と「実技試験の選択科目(業務)のいずれか一つ」を選択し、基準点を満たせば合格となります。
なお、実技は複数の科目(業務)を受検することも可能とされており、その場合は複数の合格証書を取得することができます(合格証書に別の日程で選択科目(業務)名が記載されます)。
FP3級試験の受験資格
FP業務に従事している者、または従事しようとしている者
これがFP3級の受験資格です。
受験資格が「従事しようとしている者」だけですので、「従事しようと考えている」のでしたら学生や主婦なども受検可能です。
学歴や年齢、国籍などの制限はありませんので問題が理解できるのであれば小学生も受験可能です。
FP3級学科試験出題範囲
FP3級出題範囲一覧
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ライフプランニングと資金計画
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リスク管理
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■ファイナンシャル・プランニングと倫理 ■ファイナンシャル・プランニングと関連法規 ■ライフプランニングの考え方・手法 ■社会保険 ■公的年金 ■企業年金・個人年金等 ■年金と税金 ■ライフプラン策定上の資金計画 ■ローン及びカード ■ライフプランニングと資金計画の最新の動向 |
■リスクマネジメント ■保険制度全般 ■生命保険 ■損害保険 ■第三分野の保険 ■リスク管理及び保険 ■リスク管理の最新の動向 |
金融資産運用
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タックスプランニング
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■マーケット環境の理解 ■預貯金・金融類似商品等 ■投資信託 ■債券投資 ■株式投資 ■外貨建商品 ■保険商品 ■金融派生商品 ■ポートフォリオ運用 ■金融商品と税金 ■セーフティネット ■関連法規 ■金融資産運用の最新の動向 |
■わが国の税制 ■所得税の仕組み ■各種所得の内容 ■損益通算 ■所得控除 ■税額控除 ■定率減税 ■所得税の申告と納付 ■個人住民税 ■個人事業税 ■タックスプランニングの最新の動向 |
不動産
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相続・事業承継
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■不動産の見方 ■不動産の取引 ■不動産に関する法令上の規制 ■不動産の取得・保有に係る税金 ■不動産の譲渡に係る税金 ■不動産の賃貸 ■不動産の有効活用 ■不動産の証券化 ■不動産の最新の動向 |
■贈与と法律 ■贈与と税金 ■相続と法律 ■相続及び税金 ■相続財産の評価(不動産以外) ■相続財産の評価(不動産) ■不動産の相続対策 ■相続と保険の活用 ■個人住民税 ■個人事業税 ■相続・事業承継の最新の動向 |
FP3級学科試験出題範囲
FP3級試験実技出題範囲一覧
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個人資産相談業務
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■関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング ファイナンシャル・プランニング業務に必要とされる倫理観と関連業法との関係を正しく理解したうえで相談に対する回答が行えること ■個人顧客の問題点の把握 個人顧客の属性、保有金融資産、保有不動産等に関する具体的な設例に基づき、ライフプランの策定、金融資産選択、不動産の有効活用、相続・贈与税、所得税等に関する相談における問題点を把握できること |
保険顧客資産相談業務
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■関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング ファイナンシャル・プランニング業務に必要とされる倫理観と関連業法との関係を正しく理解したうえで相談に対する回答が行えること ■保険顧客の問題点の把握 保険顧客の属性、加入している保険商品、保有金融資産等に関する具体的な設例に基づき、ライフプラン策定、保険商品の活用、相続・贈与、所得税等に関する相談における問題点を把握できること ■問題の解決策の検討・分析 |
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