どうせ取得するならと挑戦したＦＰ2級、今では大切な宝物となりました。

生命保険会社の外交員として勤めて3年が経過した頃、会社でFP3級を取得に関する資料と勉強会に開催日程表が配布されました。

社内で取得すべき資格も取得し終わっていた私は、勉強して資格を取ることへの楽しみが快感になってきていたこともあり、国家資格になるのならと挑戦することに決めました。

生命保険会社では、35歳以上の女性が多数を占めており今さら勉強など頭が錆びついて無理だとみなさん口を揃えてつぶやいていました。

その日のゴミ当番だった私は、多数のFP取得の資料や勉強の案内ですぐにゴミ袋は重くなりました。

みんなが３級受けるなら、私は２級合格して驚かせたい

そんな周囲の反応を見ているうちに、みんなが勉強するFP3級より自力でFP2級を受験して合格すれば、驚かれるのではという野望が生まれたのです。

もちろん簡単ではないと思いましたが、国家資格に独学で合格するという大きな目標を掲げることで、仕事で必要だから合格を目指すだけでなく、FP2級という資格を本当の意味での自分自身のための合格と考えるようになりました。

会社からは何度もFP3級取得に対する打診があり、どうせならFP2級を受験したいと申し出したところ、勉強会は3級しか開かないから合格は厳しいものになると言われました。

そう言われるとB型特有の負けず嫌いが燃え盛ります。

それならばと、会社から行われる受験申込は辞退し同時期に行われるFP2級の受験に自ら申込を行いました。

実技試験は金融財政事情研究会の生保顧客資産相談業務を選択しました。

やはり、生命保険会社に勤めている以上、得意分野を選択する方が有利と判断したからです。

試験まで約4ヶ月という期間だったので、すぐに参考書を1冊購入しました。

過去問を買うか悩みましたがまずは基礎がわかるFP2級の教科書を購入し、読み進めながら自分なりに必要だと思ったり、数字や間違って覚えやすそうな箇所にマーカーを引いていきました。

まだ子供2人が保育園だったこともあり、夜に寝かしつけてから勉強をするという日が続きました。

平日は1日2時間ほど勉強ができたら良い程度でした。

土曜日は保育園へ預けて1日中勉強していました。

苦手科目に対しての苦手意識が酷くて、試行錯誤が必要だった

そうして1冊目が終わる1ヶ月が経とうとしたところ、自分なりの苦手科目が浮き出てきたのです。

マーカーを引き理解した段階で次の項目へ移るのですが、不動産と金融商品は思うように進まなくなり読んでも読んでも頭に入らないという、何とも苦手意識がモロに出てしまったという状況でした。

合格点配分から考えると2つの苦手分野を放置するわけにはいかず、マーカーが引き終わった参考書の次は特選過去問題集を購入し、問題の答えを解きながら1問1問じっくりとなぜ回答がこうなのかと復習も兼ねて勉強を重ねていきました。

試験まで残り1ヶ月というところで追加で史上最強の問題集を購入し、一気に問題を解きながら日々を過ごしました。

参考書や過去問を購入するために使った費用は約6,000円程です。

そうして4ヶ月で約300時間ほどの勉強期間を終え試験に挑戦し、見事に合格通知を手にすることができました。

もちろん会社の方々も私だけ2級を受け独学で合格したので驚きと喜びとたくさんの労いの言葉をいただくことができ、充実感と達成感は大きなものでした。

仕事としても自分の知識としてもFPはとても役に立つ知識

FP2級を取得し変わったことと言えば、知識の裏付けとなる資格を持っていることで相手の方に納得と信頼を得ることができるようになりました。

もちろんFP資格保持者として常に知識を更新し、理解と納得を得るために会話力や表現力などを培っていく努力を忘れてはならないという意識が高まり、世の中の事象に対し一般の方よりも敏感になったように思います。

FPの知識は他人へアドバイスだけでなく自分自身が生きていく上で、必ずと言っていい程の知識を勉強することができます。

合格してからもう16年が経ちますが、今でもあの時試験を受けて良かったと思いますし、何より資格があるからこそ今でも様々なことに興味を持ち知識を得続けていられることが何より自分自身の宝物だと思っています。