母の病気がきっかけでゼロからの知識でFP試験に向けて独学チャレンジ

あゆちゃんさん(54歳 女性 千葉県 派遣社員)からいただいたFP合格体験記です。

遠方の実家で一人暮らしをしている母親が大病を患ったことをきっかけにFP試験の受験を決意したあゆちゃんさん。
その大きな理由は今後の母親の治療費や入院費をはじめ、高齢者に対する国の制度について全くといっていいほど知識がないことに気がついたからでした。
もともと数字に弱く、税金や社会保障制度などのお金に関する知識がなかったあゆちゃんさん。
専門用語などにつまづきつつも、着実に学習を続けていき、見事FP3級の合格を掴み取ることができました。


遠方の実家で一人で暮らしている母が直腸がんの手術をすることになりました。

がんの摘出手術を行い、人工肛門を造設する必要がありました。

母は80代ですが、年の割には足腰も丈夫で元気です。

しかし、収入は父の遺族年金のみという住民税非課税世帯。

小さいながらも持ち家なので家賃の心配はありませんが、そのほかには僅かな預貯金がある程度。

こんな大病の後も、実家で一人暮らしを続けられるのか。

入院と手術にいくらかかるのか。

退院後の治療費はどのくらいかかるのか。

何もわからないまま入院の日を迎えることになりました。

幸い、病院には医療ソーシャルワーカーがいて、介護保険制度を利用して訪問看護が受けられること、後期高齢者医療限度額適用制度というものがあることなど、退院後の生活に役立ついろいろな情報を教えてもらえました。

これがFPの勉強を始めるきっかけになりました。

自分の生活に役立つ知識を身につけるためにFP受験を決意

もともと数字に弱く、税金や社会保障制度などお金に関する知識もない。

いざという時に何も知らないのでは、今後遭遇するであろう様々なできごとに上手に対応できないのではないか。

その道の専門家にまではなれなくても、せめて自分の生活に役立つ知識はこの機会に身に付けておきたい。

ファイナンシャルプランナーという資格があることは知っていたので、まずは3級から挑戦してみよう、と決意しました。

試験に合格できなかったとしても、勉強しておいて損はないだろう、というスタンスだったので、書店でテキストを買って独学することにしました。

同じ国家資格なのに異なる試験団体の存在に困惑…

そこでまず悩んだのは、FP協会ときんざい、どちらを選ぶか。

同じ国家資格なのに試験実施団体が二つあって、実技試験の内容が異なる?勉強を始める前から難題にぶつかりました。

結局はきんざいの「個人資産相談業務」を選択しました。

きんざいからは実技試験の精選問題解説集が出版されていることが大きな理由です。

これは、デジタルドリル「ノウン」というスマホアプリと連動しており、スマホでも実技の勉強ができるというメリットもありました。

学科試験については、「資格の大原公式FP3級合格テキスト」を選びました。

「資格の大原」ということで実績もありそうですし、あまり分厚く重たいテキストでは持ち運びにも不便なので、いろいろ見比べてこちらを選択しました。

学習期間は半年程度。

まず学科のテキストを3回ほど読んだ後、「FP3級ドットコム」というWebサイトを見つけ、過去問題を何度も練習しました。

実技試験は学科の知識をベースとして取り組むことができるので、学科試験の過去問題で合格ラインに達した頃から、きんざいの精選問題解説集で勉強を始め、各問題をやはり3回ほど繰り返し練習しました。

コロナ禍の影響で在宅勤務となり、通勤時間を勉強に充てることができたことも幸いして、3級の試験は無理なく合格できました。

FP3級合格後にそのままFP2級を受験

3級の合格通知を受け取ったのが2020年3月。

この勢いですぐに2級を、と思い、5月試験の受験申込をしましたが、コロナウイルスの蔓延を受けて試験は中止に。

9月に受験して合格できました。

2級は、3級に比べて学科ももちろん難しくなっていますが、私にとっては実技の方が大変でした。

普段は電卓を使う機会もなく、3級受験時に電卓を買ったというレベルなので、計算問題は苦手でした。

本番でも時間をギリギリまで使い果たすことになりましたが、他の受験者の電卓の音に心を乱されないように、深呼吸しながら落ち着いて解答するよう心掛けました。

試験直前になると、書店で別なテキストや問題集に手を出したくなりましたが、余計なお金はかけずに、手持ちの書籍を復習することに徹しました。

受験一週間前には、ファミリーマートのマルチコピー機の「famima Print」サービスでFP試験の過去問題が購入できることを知り、本番と同様のサイズ、書式で模擬試験を行って本番に臨めたのもプラスになったと思います。

幸い、母はその後も、抗がん剤治療を受けながらも元気で、介護保険や公的医療保険を利用して、必要な医療や介護のサービスを受けながら住み慣れた実家で一人で暮らしています。


あゆちゃんさん、とても参考になるFP合格体験記をご投稿いただきありがとうございます。
FP3級と2級合格、素晴らしいです。
あゆちゃんさんのように、日常生活しているとお金に関する知識が必要になる場面が出てきます。
勿論、専門の方が色々教えてくれたり手続きをしてくれたりしますが、自分も基礎的な知識を持っていると安心ですよね。
特に税金や社会保障制度の知識は生きていく上で必要不可欠です。
あゆちゃんさんのように、全く知識が無い状態からもしっかりと体系的に勉強できるのがFPの資格の特徴です。
3級で基礎知識を付けた上で2級、そしたさらに上位の資格を取ることも可能です。
是非気になる方はご自分のペースでゆっくりと勉強してみてくださいね。

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